ふるさと文化誌

ふるさと文化誌とは

ふるさとの自然や歴史・文化を語り継ぎ、地域文化の振興に寄与することを目的に、福岡県文化団体連合会が主体となって、平成24年度から年1回のペースで発行しています。

この「ふるさと文化誌」は1冊600円で販売しています。
お問い合わせは、福岡県文化団体連合会までお願いします。(TEL:092-643-2875)

第一号 ふるさと文化誌「嘉麻の里物語」(平成24年度発行)

ふるさと文化誌 嘉麻の里物語の表紙

記念すべき第1号は、嘉麻市の歴史や風土を浮き彫りにしている『ふるさと文化誌 嘉麻の里物語』。
嘉麻地方は、遠賀川源流点、古処山のツゲ原生林など豊かな自然に恵まれ、あの秀吉が一夜で築いたという益富城、母里太兵衛の菩提寺、珍しい鮭神社など歴史遺産も豊富なまちです。
本書は近世までの歴史に加えて、産炭地としての現代史にも焦点を当て、さらには神功皇后伝承や番町皿屋敷伝説などの話題も紹介しています。

第二号 ふるさと文化誌「那珂川の里物語」(平成25年度発行)

ふるさと文化誌 嘉麻の里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第2号は、豊かな歴史と風光明媚な自然に恵まれ、人口流入が続き、やがて5万人を突破して市制移行も間近な【那珂川町】が舞台です。
那珂川町には、日本書紀に記載のある「裂田溝」や安徳幼帝の行宮安徳台など、神功皇后や平家の伝説が色濃く残っており、さらには、元冦と戦った岩門城の少弐氏など、知られざる歴史も多いのが特徴です。
また那珂川の豊かな自然、特産を背景にした福岡藩のハゼ(櫨)栽培の先駆者・高橋善蔵、竹プロジェクトやバンブーオーケストラ那珂川などの話も盛り込みました。

第三号 ふるさと文化誌「八女の里物語」(平成26年度発行)

ふるさと文化誌 八女の里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第3号は、福岡県を代表する茶の一大生産地、岩戸山古墳や八女津媛の伝説など貴重な歴史や伝統文化が、今もなお大切にされ息づいている【八女市】が舞台です。
文化勲章の坂本繁二郎をはじめ、田﨑廣助、山本健吉、また直木賞受賞作家の五木寛之、杉本章子、安部龍太郎を輩出し、日本の文学界や美術界に燦然と輝く偉人たちのゆかりの地でもあります。
矢部川、星野川などの清流、釈迦岳などの豊富な自然に恵まれ、手漉き和紙、仏壇、提灯などの磨きぬかれた伝統工芸の技は今もなお引き継がれています。
このふるさと文化誌は、八女の歴史から教育、産業、食文化、伝統工芸品まで幅広く紹介。お茶文化で育まれた『おもてなしの心』があふれる八女市の魅力をお届けします。

第四号 ふるさと文化誌「みやまの里物語」(平成27年度発行)

ふるさと文化誌 みやまの里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第4号は、女王卑弥呼伝説や「女山神籠石」「石神山古墳」などの史跡、名勝「清水寺本坊庭園」など貴重な歴史や文化が、今もなお大切にされ、輝いている【みやま市】が舞台です。
女山、清水山には高僧最澄が開山したといわれる清水寺や、室町時代に雪舟が建立したといわれる本坊庭園等素晴らしい文化建造物が残っています。また国の重要無形民俗文化財に指定されている幸若舞や、県指定の重要無形民俗文化財である新開能や狂言も、江戸時代初期より演じ続けられています。
戦国時代の蒲池鑑廣・鎮運や立花宗茂などの武将をはじめ、瀬高町で生まれ育ち児童文学者として有名な與田凖一などの偉人たちもご紹介します。

第五号 ふるさと文化誌「田川の里物語」(平成28年度発行)

ふるさと文化誌 田川の里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第5号は、古代からの古きロマンを偲び、近代においては、炭都として栄え、炭坑節の発祥地となった【田川地区】が舞台です。
この地は、五木寛之の「青春の門」で有名になった香春岳、今もなお、賛歌が歌い継がれている福智山や彦山川の清流など、美しい自然環境に恵まれており、神功皇后伝説や春日神社の岩戸神楽、川渡り神幸祭など恒久の歴史と伝統文化が今も人々の心に受け継がれている地域です。中でも、「神功皇后伝説」や「伊加利人形芝居」などの伝統文化、国指定名勝の「藤江氏魚楽園」、「セスドノ古墳」などの貴重な歴史、文化が今も大切に残されている田川地区に焦点を当ててみました。

第六号 ふるさと文化誌「ゆくはし美夜古物語」(平成29年度発行)

ふるさと文化誌 ゆくはし美夜古物語の表紙

古くから良港に恵まれ、九州と近畿を往来する船の発着点となる交通の要衝である行橋市は、おびただしい古墳群に見られるように、多くの民が居住する「みやこ」と呼ばれるにふさわしいところです。
ふるさと文化誌第六号は、古代山城である御所ヶ谷神籠石(ごしょがだにこうごいし)、「景行天皇」伝承、また、美しく四季を彩る稲童、今井、道場寺、元永の4つの神楽や長く連歌を伝える今井津須佐神社など、恒久の歴史と伝統文化が今も残っている行橋市にスポットを当ててみました。近世から、都市として発展してきた行橋の古き歴史や文化を紐解いてみませんか。

第七号 ふるさと文化誌「いとしま今昔物語」(平成30年度発行)

ふるさと文化誌 いとしま今昔物語の表紙

古代から多くの人たちがつどい、魏志倭人伝に伊都国としてその名を残す糸島。
『ふるさと文化誌』第7号は、平成の大合併により、前原市と志摩町と二丈町が合併し、福岡都市圏の一角を担いながら、古い文化遺産、神社などが今もなお残されており、パワースポットとして多くの観光客が集まるだけではなく、その海山の美しい自然やそこから生み出される食文化のすばらしさが近年注目を浴びている糸島に焦点を当てて、皆さんにお届けします。
日本最大の銅鏡「内行花文鏡」や高祖山の西斜面から麓にかけて築かれた古代山城である「怡土城」、唐津街道として繁栄した文化遺産や恒久の歴史をお楽しみください。

第八号 ふるさと文化誌「うきはの里物語」(令和元年度発行)

ふるさと文化誌 うきはの里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第8号は、邪馬台国伝説や「珍敷塚古墳(吉井町」「重定古墳(うきは町)」などの多くの古墳・史跡、古い町並みが残る「筑後吉井伝統的建造物群保存地区」など貴重な歴史や文化が今もなお、大切に保存されているうきは市に焦点をあてた「うきはの里物語」です。

第九号 ふるさと文化誌「直方まち物語」(令和2年度発行)

ふるさと文化誌 ゆくはし美夜古物語の表紙

ふるさと文化誌第9号は直鞍地域の中心都市である直方市を取りあげた『直方まち物語』です。神話の時代から語り起こし、平安から鎌倉・室町と長く続いた粥田荘、鷹取城の興亡、東蓮寺藩の変遷など歴史をたどり、貝島太助ら炭鉱主や、鉄工所、鉄道網の拠点、遠賀川水運などを取り上げ、筑豊炭田の繁栄を支えた直方を浮き彫りにしています。文豪森鷗外、林芙美子、野見山朱鳥ら文学者の足跡も紹介しています。また大関魁皇、成金饅頭や直方隕石などの話題も豊富です。ぜひこの一冊を手に取り、直方の歴史・文化に触れてください。

第十号 ふるさと文化誌「久留米まち物語」(令和3年度発行)

ふるさと文化誌 久留米まち物語の表紙

『ふるさと文化誌』第10号は、県内第3の都市、中核市として発展している久留米市を取りあげます。優れた交通アクセス、美しい自然環境、豊かな食文化を育む県内最大の農業生産、久留米絣などの伝統工芸品、世界に誇るゴム産業、充実した医療環境など、その特色を語る言葉は多岐にわたり、様々な顔を持つ都市でもあります。
そういった多様な魅力があふれる久留米市を取りあげ、天皇行幸の伝承、縄文時代の正福寺遺跡、装飾古墳や国府跡などの史跡、久留米藩有馬家の治世、幕末維新の動き、現在まで連なる産業や医学の発展、青木繁、坂本繁二郎など明治期西洋画壇を代表する芸術家たち、近年の文学・音楽のスターたちに至るまで幅広く紹介します。

第十一号 ふるさと文化誌「ぶぜん天狗の里物語」(令和4年度発行)

ふるさと文化誌 ぶぜん天狗の里物語の表紙

『ふるさと文化誌』第11号は豊前市を取りあげた『ぶぜん天狗の里物語』です。
豊前市のシンボル、国指定史跡求菩提山は、かつて修験者が天狗さながらに飛び交った山岳霊場で、国宝である銅板法華経・銅筥をはじめ、多くの文化財が遺されています。これらの遺跡、文化財をはじめ、宇都宮氏、小笠原氏の支配から、幕末・維新期を経て、高度成長期の周防灘開発、豊前市誕生から今日の姿まで、豊前の歴史、文化風土を俯瞰していきます。
さらに幕末、私塾「蔵春園」で若者教育に生涯をささげた恒遠醒窓、昭和初期、一世を風靡した時代劇の大スター大河内伝次郎、『丘を越えて』の作詞者島田芳文、女性パイロットの草分け木部シゲノら豊前が輩出した人士も取り上げています。

第十二号 ふるさと文化誌「大野城まち物語」(令和5年度発行)

ふるさと文化誌 大野城まち物語の表紙

『ふるさと文化誌』第12号は大野城市を取りあげた『大野城まち物語』です。
大野城市は福岡大都市圏の一角を占め、人口は10万人を超えベッドタウンとして未来に向けて発展を続ける都市ですが、その一方、この地は、水城や大野城を築いて外敵からの防衛を担ったのをはじめ、須恵器の大規模な生産、供給地として〝遠の朝廷〟大宰府政庁の活動をバックアップし続ける役割を担うなど、国全体にとっても重要な地域でありました。
本冊子には、水城跡、大野城跡から、市域の農村の様子、日田街道の宿場町であった雑餉隈の繁栄、幕末の志士とのかかわり、養蚕業が盛んだった大野村、幻の戦闘機「震電」、進駐軍基地の町白木原ベースなど、古代から中世、さらに近現代の忘れられた歴史まで紹介しています。

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